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イエスの十字架計画 (1)

贖罪と復活の信仰
ヨハネ伝に登場するイエスは、たびたびエルサレムの神殿を訪れ、ユダヤ教の逆鱗に触れるテーマを敢えて取り上げファリサイ派やサドカイ派の人々と好んで討論している。イエスはこれらの人々の中から自分の使命を継承する一個半個の真人が誕生することを信じ、捨て身で説教したものと見られる。
こうした努力は奏功し、イエスが十字架に掛けられた後、パウロを初めとする多くのファリサイ派がイエスの教団に加わったことが、使徒行伝の記述から窺える。
人類の贖罪のためにイエスが十字架にかかり、そして復活すると言う信仰は、これらのファリサイ派、取り分け洗礼者ヨハネの影響を受けた改革派の人々により形成されたものと見られる。洗礼者ヨハネが、神の子羊として生け贄になるイエスの運命を預言したことが、ことの発端だが、ヨハネがイエスを名指しにしたかどうか、あるいは単にその種のメシアが現れると予言したのかは定かでない。しかしイエスは自分こそがそのメシアであると確信し、弟子にもメシアとしての、あるいはメシアと同レベルの使命感を持つよう説いている(例えばマタイ伝の山上の垂訓)。

ユダとヨハネを除く12使徒は計画に反対
人類の贖罪のために十字架にかかると言うイエスの計画には、様々な人が、様々な思いと思惑を抱いて加わっていたようだが、十二使徒は、ほとんど関与しておらず、最後の晩餐の席で初めて計画を知らされたようだ。とは言え、イエスを裏切ったとされるイスカリオッテのユダと十二使徒の中で最年少のヨハネは、当初から計画を知らされていたものと見られる。ヨハネは大祭司カイアファとも親交があり、イエスが大祭司の家に連行された際、ペテロともう一人の弟子(恐らくヨハネ自身)が同屋敷に紛れ込む手配をしたことがヨハネ伝の中(ヨハネ18:15)に暗示されている。
大祭司カイアファとファリサイ派幹部が計画を支持
カイアファは、最高評議会でイエスの処遇が討議された際、「あなたがたには、何もわかっていない。ひとりの人が民に代って死に、全ての民が滅びないようにすることが、わたしたちにとって利益になることを考えてもいない」(ヨハネ11:49-50)と語っており、ユダヤ教総本山トップが、イエスの計画を支持していたことが窺える。またイエスの遺体を引き取ったのはユダヤ教最高評議会の2人の議員で、いずれもファリサイ派のアリマタヤのヨセフとニコデモだった。
過ぎ越の祭りを2日後に控えた木曜、エルサレム市内で最後の晩餐を済ませたイエスが、弟子達をひきつれ郊外のオリーブの林に赴くと、ユダに率いられた寺院の警備兵がすぐに現れイエスを捕縛した。(イエスは予めユダに捕縛される場所を指示していたものと見られる。)イエスはその後、前大祭司のアンナス、そして現職の大祭司カイアファ(アンナスの娘婿)、 さらにローマ総督ピラトの下に送られ、金曜の正午頃十字架に掛けられたようだ。
ローマ総督も協力?

イエスが午後3時頃息を引き取ると、ヨセフは直ちに総督ピラトに遺体の引き取りを申し出、ピラトは即座に許可した。ヨセフとニコデモはユダヤ教の戒律の下、安息日がスタートする金曜の日没以前に、イエスの遺体を埋葬する必要があったと言う。この時、一緒に十字架に掛けられた2人の罪人はまだ生きていたため、両足を砕かれたが、イエスは免除された。
十字架刑の40日後に昇天
過ぎ越の日(土曜)の翌日(日曜)早朝、マグダラのマリヤが墓を訪れると、既にイエスの姿はなかった。しかし、その後、復活したイエスは弟子達と40日間生活を共にし、再び昇天したとされる。こうして過ぎ越の祭りの犠牲としてイエスが十字架にかかると言う洗礼者ヨハネの預言が成就した。
12使徒派と計画関与者の対立そして和解
しかしイエスの十字架計画に深く関与したファリサイ派と十二使徒を中心とするイエスの直弟子達との間には当初激しい対立が生じた。
いわゆるパウロの改心は両派の和解を象徴するエピソードと言え、十二使徒らを弾圧した中心人物のパウロは、同和解後、一転して、統一した教団の布教活動を指揮しただけでなく、教義の作成まで指導している。パウロはイスラエルの民を救済するためのものだったイエスの教えを異邦人を救済するための教えに変身させた。彼はローマ信徒への手紙の第1章に「神はキリストを通じ私たちに異邦人が神を信じ、神に従うよう、神が異邦人のために為されたことを世界中で述べ伝える使徒としての権能をお与えになた」と述べている。(NLTローマ1:5)
行信派と贖罪派

しかしその後も主の兄弟ヤコブに率いられる行信派とパウロに率いられる贖罪派の反目は続き、マルコ伝の著者とされるマルコは、パウロと一緒に布教の旅に出ながら論争の末、別行動をとり、その後、二人は共に布教することはなかった。対照的に、イエスの聖霊のバプテスマを全面に掲げるヨハネ伝の内容は、パウロの説く贖罪・復活の教義とも共通する点が多く、他の3つの福音書、マタイ伝/マルコ伝/ルカ伝と趣を異にしている。(回光庵返照居士:2008/11/23)

『聖霊のバプテスマ』とは一体何か
ヨハネ福音書の弁証法に従うなら、
【テーゼ】  『人は、人の子の証しを受け入れ、聖霊のバプテスマを受けることにより永遠の命を得られる(ヨハネ5:24)』。
【アンチ・テーゼ】  しかし、『地上の人間は、決して天から来たものの証しを理解できない(ヨハネ3:32)』。
それでは、地上の人間はどうして永遠の命を得られるのか。
【ジン・テーゼ】  『地上の人間は始めに神と共にあった言葉(ヨハネ1:1)に立ち返り、神が全き真理であることを自ら覚知すればよい(ヨハネ3:33)』。
文益禅師は「お前は慧超だ」と答えることにより、慧超自身の内に秘められた『真の自己(声前の一句)』を突きき付けたのである。(キリスト教の起源p.155)
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