Open letter to President Obama : 2010
今や人の子は栄光を受け、内なる神も栄光を受けた。もし神が人の子の内において栄光を受けるなら、内なる神は人の子に栄光を授ける。今すぐ授ける。(ヨハネ伝13:31-32)
最後の晩餐の席で、自分のパンを割きユダに分け与えたイエスは、なすべき事をただちに実行するよう指示した。ユダが立ち去ると、イエスは「今や人の子は栄光を受け、内なる神も栄光を受けた。もし神が人の子の内において栄光を受けるなら、内なる神は人の子に栄光を授ける。今すぐ授ける」と述べ、神の聖別を受けこの世に使わされた生きとし生けるものは、神の意志を実行するする時、たとえそれが十字架上に晒されることであっても、神に栄光を与え、神の栄光を受けることを、弟子達に説かれた。地上に神の国を実現する道のりは遠い。しかしたとえ千年、あるいは万年かけても実現することを覚悟した時、あなたは直ちに神の栄光を受けることができる、とイエスは説かれたのである。
バラク・フセイン・オバマ様、
核安全サミットの成功をお祝い申し上げます。昨年4月にプラハで大統領が核のない世界を目指す崇高な決意を語られた時、あなたは栄光を受け、神もまた栄光を受けました。
機能不能に陥った核不拡散条約
米ソを初めとする少数の国が核兵器を独占する時代は終わり、核不拡散政策は、既に機能不能に陥っています。今回のサミットにインドやパキスタン等の核拡散防止条約(NPT)未加盟の核保有国が参加したことからもそのことは窺えます。
国連による核兵器の一元管理
現状では、イスラエルもイランも北朝鮮もおそらく核不拡散協定に調印することはないでしょう。しかし国連が核兵器を一元管理し、如何なる国も核兵器の保有を認めないと言うのであれば、北朝鮮もイランも、そしてイスラエルも核兵器の保有計画を放棄し、核査察を受け入れるはずです。
現在、国連本部は米国に位置し、貴国は、国連安保理常任理事国リーダーを務めております。もし貴国が主導し、ロシア、中国、インド、パキスタン、フランス、英国等に核兵器の国連による一元管理を提案するなら、これらの国々も必ずや従うものと信じます。
そうなれば、中東和平の道が開けるのみならず、普天間基地はおろか、日本全土の米軍基地が不要になります。
世界の政治家が取り組むべき最優先課題
私は、鳩山由紀夫首相に「核安全サミット」の席で、オバマ大統領に以上の提案を行うよう進言した他、最近新党を結成された平沼赳夫元経済産業相、与謝野馨元財務相、藤井孝男元運輸相、園田博之前自民党幹事長代理に、『国連による核兵器の一元管理』を新党の外交政策の柱とするよう提案、平沼、与謝野両氏から賛同の返書を頂いた次第です。
『国連による一元管理を通じた核兵器保有の全面禁止と核開発の全面自由化』こそ、世界の政治家が今取り組むべき、最優先課題と信じ、オバマ大統領にその先頭に立っていただきたくお願いする次第です。
2010年4月19日
村上厚
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