1997-04-03 ArtNo.9978
◆<星>クリエイティブ、メディアGXの販売停止暫定命令獲得
【シンガポール】シンガポールのサウンド・カード・メーカー、クリエイティブ・テクノロジーは 米国マイクロプロセッサー・チップ・メーカーのCyrixと米国の通信販売会社タイガー・ダイレクト・インクがメディアGXチップまたは同チップを装備したパーソナル・コンピューター(PC)を販売するのを禁止する暫定法廷命令を獲得した。
Cyrixが今年2月に発売したメディアGXチップはクリエイティブのサウンド・カードと類似したサウンド/ビデオ機能を有するが、カリフォルニア州北部地区の地裁は「もし4月18日に予定される公判審理に先だって販売が禁止されなければ、クリエイティブは修復困難な損害を被るだろう」と法廷命令の理由を説明した。同法廷によれば、4月18日の公判にはコンパックも被告として出廷する。コンパックはこれ以前にCyrixチップを用いたロー・コストPCを販売する計画を発表していた。
クリエイティブのシム・ウォンフー会長が1日語ったところによれば、ユーザーにクリエイティブ社のサウンドブラスター・カードを手に入れたと信じ込ませるような宣伝は露骨な著作権侵犯に当たる。Cyrixチップがサウンドブラスター・カードの全ての機能を発揮できなければ、こうしたユーザーはクリエイティブに対して不満を抱くことになる。シム氏は「何故競争者のスポナサーを務めねばならないのか」と強調した。
クリエイティブは「コンパックとは話し合いで問題の解決に努める」とし、「コンパックの行為は正しくないが、クリエイティブ同様にCyrixチップの影響を被っている」としている。。(ST,BT,LZ:3/2)
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