1995-03-25 ArtNo.994
◆<星>データクラフト、上場目指し4550万株公開
【シンガポール】ネットワーキング会社データクラフト・アジアは23日、シンガポール証取(SES)上場を目指し株式を公開(IPO)した。
メインボード上場を目指すIPOは今年初めて。公開される4550万株(額面S$0.10)のうち、一般公募分は1365万株、機関投資家向けは3185万株で、価格はいずれも1株0.39米ドル。4550万株のうち3200万株は新株、残りはベンチャー・キャピタルのトランスパク・キャピタルが放出する。同社の業務は米ドル建てが中心のため、株式も米ドル建てで売買される。公募締切は4月5日で、4月7日から発行日取引ベースで取引が始まる。 データクラフト・アジアは2年前に豪州の親会社データクラフトLtdのアジア業務を引き継ぎシンガポールに設立された。既にアジア8カ国に17のオフィスを擁し、インドネシアと韓国への進出を目指している。今回のIPOでは1140万米ドルの収入が期待され、うち450万米ドルは、2カ月前に350万Sドルで買い取ったシンガポールのネットワーキング会社ネットコープ・システムズの買収資金や銀行借入の返済に当てられる。残る収入は機材購入やインドにおける合弁事業などに投入される。同社のデス・アルソープ重役(MD/CEO)は、SES上場により、シンガポールを拠点としたアジアにおける事業拡張の基盤が固まるとしている。(ST,BT,LZ:3/24)
|