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1997-03-31 ArtNo.9939
◆<印度>スリナガルの330MW水力発電計画が復活
【ラクナウ】GP GoenkaグループのDuncan Agro Industries Ltdはウッタル・プラデシュ州パウリ・ガラワル地方スリナガルにおける330MW(メガワット)の水力発電事業を一旦放棄していたが、再び実行する計画で、3月31日に失効するはずだった関係覚書の期限も1年延長された。
GP Goenkaグループは当初韓国の浦項アイアン・アンド・スチールCo Ltd(POSCO)と組んで、1994年4月27日に関係覚書を交換、同年12月の着工を予定していたが、POSCOとの提携が破談となり、インド当局も計画の認可を棚上げした。破談の理由はPOSCOが最大76%の支配権益を要求したためとされるが、元々POSCOは政情不安定なウッタル・プラデシュへの投資に乗り気でなかったようだ。 今回プロジェクトが息を吹き返した理由は米国企業シナジック・インクが同プロジェクトに75%出資することを決めたため。
シナジック・インクはタービンの製造会社として知られる。ウッタル・プラデシュ州政府は政府保証の額を50ラークから75ラークに引き上げるとともに、当初求めていた6ヶ月以内に金融アレンジを完成させると言う条件も撤廃した。当初プロジェクトは2002年に完工するはずだったが、これも1年延期された。世界銀行は1991-92年当時、同プロジェクトに電気料金の合理化を条件に3億米ドルの融資を認めたが、州政府は同条件を拒否した経緯がある。(ET:3/29)
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