1997-03-31 ArtNo.9936
◆<馬>フォトン、年末までに光ファイバー原料製造開始
【クアラルンプル】光ファイバー及び光ファイバー・ケーブルの製造を手がけるPhoton Technologies (Malaysia)Sdn Bhdは、1200万Mドルを投じてシャー・アラム工場に新設備を据付、光ファイバー・プレフォームの製造に乗り出す。
フォトンのオウ・チーフォック製造担当課長によると、シリカからプレフォームを製造する機械は既に英国から輸入、目下据え付け工事が進められており、今年末には光ファイバー20万キロ相当のプレフォームの製造が可能になる。世界的なプレフォームの供給不足が同事業への進出を決めた理由で、製品は全べて社内の需要に供される。目下同社は年間14万キロの光ファイバーを製造、内20%を用いて光ファイバー・ケーブルを製造、残りの80%はオランダ、スイス、英国等に輸出している。
アジア大平洋地域を中心とした光ファイバー・ケーブルの好需要は向こう5年間持続する見通しだ。フォトンがプレフォームの製造に用るMCVD(モディファイド・ケミカル・ベイパー・デポジション)技術は、現在利用されている4つの技術の中で最もコストが嵩むが、特許権取得を必要とせぬ唯一の技術で、この種の技術を応用した機械設備のサプライヤーも多い。
フォトンはまた屋内用光ファイイバー・ケーブルの製造も計画している。この種のケーブルは屋外用ケーブルに比べ高価と言う。(コピュータイムズ:3・27)
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