1997-03-31 ArtNo.9933
◆<馬・星>二国間関係維持、信頼関係回復には時間:副首相
【クアラルンプル】マレーシアのアンワル副首相は28日、シンガポールとの二国間関係は維持されるが、信頼関係回復には時間がかかるとの以下の声明を発表した。
『 内閣は1997年3月26日の会議でシンガポールのリー・クアンユー上級相のマレーシアに対する誹謗発言後に生じた事態について協議した。 内閣とマレーシア国民は、親睦関係が互恵の原則の上に築かれ、相互理解と相互尊重を通じて発展するものと信じる。このためシンガポール政府の一部成員の熟慮と誠意の欠如、取り分け事件を簡単に処理する態度に遺憾を表明する。
内閣は1997年3月19日の決定、即ちリー・クアンユー上級相の謝罪を受け入れる立場を重ねて確認した。しかし、両国の友好関係の本質に対する疑問が生じた今、以前のレベルの関係を回復するには時間と努力を必要とする。』
一方、マハティール首相が大阪でラジオ・テレビ・マレーシアのインタビューに応じたところでは、マレーシアがシンガポールとの関係を凍結したとの報道は正確でなく、アンワル副首相も、マスコミに報じられたようなことはないと電話でマハティール首相に報告したと言う。首相は「凍結は行われず、これまでに既に凍結されたものもない」と語った。(ST,BT,LZ:3/29)
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