1997-03-31 ArtNo.9932
◆<星>タン氏、首相の指導力に疑問提起、上級相に辞任要求
【ジョホール・バル】シンガポールの前野党工人党(WP)国会議員候補タン・リャンホン氏は28日、ゴー・チョクトン首相及びシンガポール外務省のマレーシアとの関係に関する談話や声明を巡り、リー・クアンユー上級相及びリー・シエンロン副首相に対するゴー首相の指導力に疑問を表明した。
この日、ジョホール・バルで記者会見したタン氏は、「一体ゴー首相はリー・クアンユー上級相官房の総理なのか、リー・クアンユー上級相がゴー内閣の閣僚なのか」と疑問を提起、この様な政治制度が通用するかどうかを真剣に考える必要があると指摘した。
タン氏によれば、マレーシアとの関係を正常化する唯一の道は、ゴー首相を初めとする内閣に問題処理の全権を委ね、リー上級相が閣僚を辞職することで、リー上級相の辞職は何等シンガポールの損失にはならない。リー上級相の思想は冷戦時代にとどまっており、同相は既に過去の政治家になっている。シンガポールが急成長するASEAN時代に対応し、21世紀に向けて邁進するためには、老世代の政治家は全て退き、新世代に全権を委ねる必要があると言う。
タン氏はまたリー上級相の問題発言に関わる訴訟の原告の1人であるリー・シエンロン副首相が未だにマレーシアに謝罪しないのは理解できないと語った。シンガポールの英華字紙は29日、タン氏の以上の記者会見の内容を大見出しで報じた。(ST,BT,LZ:3/29)
|