1997-03-29 ArtNo.9926
◆<印度>西ベンガル肥料会社、統一価格制導入の動きに懸念
【カルカッタ】西ベンガル州の肥料メーカーは政府の統一価格制導入の動きを懸念している。
西ベンガルのスーパー燐酸塩メーカーが、硫黄や燐灰岩等の原料の輸送にかけるコストは国内最高で、近く発表される見通しの統一価格制は、こうした西ベンガルの特殊性を配慮していない。
喫水が浅く、需要もそれほど大きくないことから、大型船はカルカッタ港への寄港を望まない。カルカッタ港の荷役料はトン当たり310ルピーとVizagの60ルピーを大幅に上回る上、カルカッタ・ドック労働局税、埠頭貨物処理料、トラックへの積み込み手数料等で別に50ルピーが徴収される。またカルカッタとハディアの港湾料金はトン当たり92ルピアと106ルピアで、Vizagの30ルピーを大きく上回り、更に工場までの運送料が追加される。
ちなみにカルカッタ港とハルディア港付近に存在するスーパー燐酸塩メーカー4社の合計製造能力は45万トンにのぼる。(ET:3/27)
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