1997-03-29 ArtNo.9914
◆<星>SIA/ロールスロイス、初の合弁契約に調印
【シンガポール】シンガポール航空(SIA)は26日、ロールスロイスplcと対等出資で新会社インターナショナル・エンジン・コンポーネント・オーバーホールPte Ltd(IECO)を設立する合弁契約に調印した。
IECOのイエン・ロイド会長によると、新会社は長期的に1500万米ドルの売上げ達成を目指す。また両親会社は他の領域でも協力する用意が有り、他の航空機エンジン会社を設立する可能性もある。払い込み資本1550万米ドルのIECOはロヤンで来年初から操業を開始、ロールスロイスTrentやRB211航空機エンジンのコンプレッサー部品の修理を手がける。
フルスケールのエンジン修理工場を設ける可能性に関して、同会長は「まだ先のこと」とコメントを控えた。同氏によると最近のエンジンはサービスに手間をかける必要がなく、航空会社が自身で修理や分解修理工場を設ける必要はなくなっていると言う。
ロールスロイスはIEOCの設立により、長期にわたり米国エンジン・メーカーに独占されてきた市場に進出する橋頭堡を築いたことになる。(ST:3/27)
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