SEAnews 1997-03-27 ArtNo.9899

【シンガポール】情報技術(IT)に関わる紛争の仲裁機関ザ・シンガポールＩＴメディエーション・センター(SITMC)が25日オープンした。
国家コンピューター局(NCB)のスティーブン・ヨー局長(CEO)によると、ＳＩＴＭＣの創設はＩＴ関連紛争の増加に対応したもので、ＳＩＴＭＣはＩＴ関連の専門知識を備えた仲裁者をプール、小紛争裁判所(SCT)やシンガポール国際仲裁センター(SIAC)を補完するもう一つの紛争裁定機関の役割を担う。ＳＩＴＭＣにはＳＣＴのように賠償請求の上限もなく、額の大小に関わらず、調停を引き受ける。
ＩＴ産業の複雑さから多くのＩＴ契約は全ての問題をカバーすることができず、紛糾を生じさせる潜在性を備えている。データ・プロセッシング・マネージメント・アソーシエーション、マイクロコンピューター・トレード・アソーシエーション・シンガポール、ＮＣＢ、シンガポール・コンピューター・ソサイアティー、シンガポール・コンピューター産連盟が共同で設立したＳＩＴＭＣは非営利機関で、ＳＩＡＣ内に設けられている。紛争が4時間以内に解決した場合の費用は、1300Ｓドル、その後1時間につき450Ｓドルが追加される。(BT:3/28)