SEAnews 1997-03-26 ArtNo.9890

【クアラルンプル】商用車追尾システムやコミュニケーション・システムのフランチャイズ所持者Qualcom Systems (M) Sdn Bhd(QSM)は、運輸業界の地域ビジネス・ソルーション提供者になることを目指している。
ＱＳＭは米国拠点のQualcom Inc USが開発したOmniTRACSシステム・ネットワークのマレーシアにおける運用と保守を手がけるため、1994年10月31日にエネルギー通信郵政省からモービル・データ・サテライト・サービス免許を取得した。
ＱＳＭのリリー・ラティフ通信／事業開発担当課長によると、ＯｍｎｉＴＲＡＣＳは両方向のコンスタントなメッセージの交換を可能にし、また通信衛星がカバーする範囲であれば、陸上や海上の別なく、環境条件にも関わりなく位置の測定ができる。加えて通信内容は外部から傍受することができないため、プライバシーや安全性が確保できる。しかしグローバル・ポジショニング・システム(GPS)と音声は、同時に両方を使用することはできない。
OmniTRACSは、1）サテライトＣバンド・トランスポンダー、2）ネットワーク・マネージメント・ファシリティー、3）アプリケーション・ソフトウェアー、4）モービル・コミュニケーション端末(GPSﾚｼﾊﾞｰ､ｷｰﾎﾞｰﾄﾞ/ﾃﾞｨｽﾌﾟﾚｰ･ﾕﾆｯﾄ)の4つのコンポーネントから成る。マレーシアの場合、Ｍｅａｓａｔ1衛星が使用されており、大部分の東アジアがカバーされる。
OmniTRACSはまた現在と過去の位置を追跡できるため、船団や車輌のモニターが容易で、誤差は100メートル以内に抑えられている。同社の顧客にはコンソーシアム・プルカパランBhdと海運会社のハリム・マズミンが含まれている。同社はこの他、レジャー・ボート用のBoatTRACSシステムも提供している。(MBT:3/25)