1997-03-25 ArtNo.9870
◆<星>蘭化学品会社Zeneca、米国企業に工場売却
【シンガポール】オランダ拠点の特殊化学品会社Zeneca Resinsは、パイオニア・ロード(ジュロン)に2000万Sドルを投じて設けた工場を米国企業Morton Internationalに売却した。
ゼネカ・レジン社が先週末発表したところによれば、同工場では1994年9月以来水溶性塗料やインクの製造に用いられる特殊化学品が製造されてきた。同社の製品は環境保護に重きを置いたものだが、域内におけるこの種の製品に対する需要は期待したほど成長しておらず、このため工場の売却を決めた。
一方、モートンは製造設備、倉庫、オフィスから成る同工場を、水溶性ポリマーや食品包装用接着剤の製造に使用する。モートンは現在米国や欧州の工場で製造された関係製品を域内市場に供給、約1100万米ドルの売上げを上げている。同社はまたゼネカの製品をライセンス製造し、ゼネカ顧客の域内需要に応じる。目下同工場に勤務しているゼネカの職員23人は全員モートンに移籍する。
ゼネカはサイエンス・パークに200万Sドルを投じて設けた本部兼技術センターに更に200万Sドルを投じる計画で、最終的に同オフィスのスタッフを24人のレベルに回復させる方針と言う。(BT:3/24)
|