SEAnews 1997-03-21 ArtNo.9825

【シンガポール】米系コンピューター会社のヒューレット・パッカード(HP)は金融ファシリティーも備えた情報技術(IT)ソルーション・パッケージの中小企業への販促に乗り出した。
アジア市場におけるプロモーションは、同社のアジア大平洋地域本部が設けられたシンガポールを皮切りに来月からスタートする。ＨＰ社のキース・ワトソン重役(世界ｺﾏｰｼｬﾙ･ﾋﾞｼﾞﾈｽ担当)及びＨＰシンガポールのフィリップ・チュア取締役（流通/販売担当)によると、マイクロソフト社とも提携し、中小企業向けのハード／ソフトウェア・ソルーションのパッケージが準備されている。
これ以前からＨＰ社は、中小企業向けに各種ハードウェアを販売してきたが、中小企業のニーズは、大企業に比して複雑なことから、特に中小企業をターゲットとした新スキームが立案された。同スキームの下、ＨＰ社製のコンピューター及びプリンターとマイクロソフト・ウィンドウズＮＴソフトウェアのセットの他、訓練やソフトウェア・ソルーションが提供される。
ＡＳＥＡＮ地域の中小企業の成長は最も速いことから、同社はこうした成長の波に乗じて市場シェアを拡大するとともに、中小企業に適切なＩＴパスを提供する。スタッフ5～250人の中小企業がターゲットとされるが、国家コンピューター局(NCB)の統計では、シンガポールには2万～3万社の中小企業が存在し、そのＩＴ市場規模は6億Ｓドルに達すると言う。(BT:3/20)