1997-03-20 ArtNo.9817
◆<馬>医療記録にアクセス可能なスマートカード導入
【クアラルンプル】マレーシアは個人の医療記録にアクセス可能なスマートカードを来年導入する。
チュア・ジュイメン保健相が17日明らかにしたところによれば、医師は同スマートカードを通じて患者の医療記録を保管した中央データーベースにアクセスし、患者の病歴やアレルギー、血液型等をチェックできる。患者の全ての記録を保管している医療機関は今のところ存在しないが、同データベースには出産から死亡に至る全記録を保管でき、こうしたデータには保険契約等の情報も含まれる。
患者自身がそのIDナンバー等をキーインすることにより、医師は同データ・ベースにアクセスできるが、患者が意識不明等の際には、患者の同意を得ずに医師がデータベースにアクセスすることも認める措置が目下研究されていると言う。
以上の消息に関してマレーシア医療協会(MMA)は一応歓迎の意を表明するとともに、個人情報の秘密を如何に守るかに懸念を表明した。例えば保険会社はこの種のデータベースにアクセスして顧客の医療記録を容易にチェックできると言う。(ST:3/19)
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