1997-03-20 ArtNo.9809
◆<星>イーストマン、さらにUS$2億追加投資
【シンガポール】サクラ島における2億米ドルの石油化学コンプレックスの建設に着手したイーストマン・ケミカルCoは、更に1億~2億米ドルを投じ設備を2倍に拡張する計画だ。
イートマン・ケミカルのデービッド・マクミラン地域部長(アジア大平洋担当)が18日催された第1期工事の起工式の席上語ったところによれば、第1期工事分の拡張や新製品の生産等に関わる第2期工事の事業化調査は12-18ヶ月で完成する予定で、誘導体35種類ほどの製造が検討されている。
1998年末に完成、1999年初の稼働が予定されている第1期工事では年産15万トンのオキソ・アルデヒド・プラントの他、世界的規模の2-エチルヘキサノールやn-ブタノールの製造施設が設けられる。また樹脂/表面処理材/ビニール原料業界向けの3種類のオキソ誘導体を製造する施設の建設も検討されている。これらの化学品はアジアの自動車、建設、農業、その他の業界で使用される。
サクラ島に工場設置を決めたのはタイミングと迅速さが要求される原料供給を配慮したためで、先月、シンガポール・リファイニング・カンパニー(SRC)と年間約9万トンのプロピレンを購入する15カ年契約を結んだ。マクミラン氏は、プロピレンの大量供給を受けられるペトロケミカル・コンプレックス内にプラントを設けなかった点に関して、第1期プロジェクトについてはSRCからの供給で十分だったためで、第2期プロジェクトでは、ペトロケミカル・コンプレックスから供給を受けることも考えると語った。(ST,BT,LZ:3/19)
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