SEAnews 1997-03-19 ArtNo.9796

【シンガポール】シンガポール証取(SES)上場を目指すエクセル・マシーン・ツールズは4000万～5000万株を公募、2200万～3000万Ｓドルを調達する計画だ。
ロビン・ラウ・チュンキョン社長兼ＣＥＯが先週金曜語ったところによると、調達した資金は域内ビジネスの拡張、銀行借り入れの返済、運転資金に充当される。ラウ氏が1986年に日系工作機械会社の同僚3人と設備資金15万Ｓドルで設立したエクセルは、当初工作機械の保守、改造、分解修理を手がけたが、現在では、コンピューター数値制御(CNC)マシーン・センターやＣＮＣターンニング・センター、その他のタイプの工作機械の設計／製造／販売の他、鉄鋼構造物の製造も引き受けている。
これらの機械の価格は8万～25万Ｓドルで、製品の90％は世界30ヶ国の代理店39社を通じて海外市場で販売されている。内51％はアジア市場向けで、残りは欧米市場に輸出される。営業額の83％、税引き前利益の95％が独自製品で占められ、残りが他社製品となっている。
年間営業額は1992年の1500万Ｓドルから1996年の5300万Ｓドルに年率30％の成長を見、同期の純益も160万Ｓドルから510万Ｓドルに拡大した。世界の工作機械市場は年率5.2％(ﾘｰﾃﾞｨﾝｸﾞ･ｴｯｼﾞ･ﾚﾎﾟｰﾄ)、アジアのそれは10％(EDB予想)の成長が見込まれ、先行きの見通しは明るい。
昨年、2870万Ｓドルを投じたブキ・バト工場が完成したことからシンガポールにおける年間製造能力は360台から960台に拡大する。また1995年に320万米ドルで買収したハンガリー工場も需要の拡大に合わせ徐々に製造能力の拡張を図ると言う。(ST,BT:3/18)