1997-03-15 ArtNo.9753
◆<星>国立博物館周辺の商業スペースを2.5倍に拡大
【シンガポール】都市再開発局(URA)が13日発表したミューゼアム・デベロプメント・ガイド・プラン(DGP)の下、オーチャード・ロード南部のブラス・バサ/フォート・キャニング/ドービー・ゴート3地区を包含する一帯の商業スペースが現在のほぼ2.5倍の62万5200平米に拡大される。
URAはシビック・ディストリクト内の83haをカバーするミューゼアム・プラニング地区の11区画、合計7.42haの土地を将来開発入札にかける。ドービー・ゴート地下鉄(MRT)駅隣接地とプラザ・シンガプーラに近いMRT東北線インターチェーンジ予定地付近が最も高密度な開発に供され、プロット・レシオは4.9倍。その他の地区は4.2倍だが、MRT駅から200メートル以内の地は、より高密度な開発も認められる。
またMRT駅周辺の開発業者は地下街で新旧のビルをリンクするよう義務づけられる。このため将来はオーチャード・ロードのプラザ・シンガプーラからセレギ・ロードのパラダイス・センターまで冷房の効いた地下街を歩行できるようになる。
フォート・キャニング・ヒルの裾野、リャンコート斜向かいの現在スイミング・プールや水族館跡が存在する2.3haの区画には300室のホテルが建設される。またイスタナ・パーク、フォート・キャニング・パーク、ブラス・バサ・パーク、5つのナショナル・モニュメント等は遊歩道でリンクされる。
アナリストはMRT駅周辺の再開発は新たなラッフルズ・シティーを生み出す潜在性を備えており、開発業者の大きな関心を呼ぶものと予想している。
しかしURAはこれらの商業用地の開発入札は、市場の動向を見ながら募集するとしており、アナリストの1人は今年売り出される訳ではないため、当面それほど大きな影響はないと評している。(ST,BT,LZ:3/14)
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