1997-03-14 ArtNo.9741
◆<馬>首相、リー氏の謝罪受け入れ
【ジョホール・バル】マハティール首相は13日夕刻、シンガポールのリー・クアンユー上級相のジョホール州に関する批評に触れ、「問題の発言は法廷宣誓書の中でなされたもので悪意はなかったものと思う」との考えを語った。
ジョホール州の視察を終えた後コタティンギで記者会見した首相は、「ジョホールはシンガポールほど安全ではないと言ったまでで、マレーシア国民が同発言により傷つけられることはなかろう」との見通しを示した。またリー氏の謝罪声明がマレーシア外務省に提出されたとの消息が伝えられた後、首相はこれ以上問題を追及せぬ考えを示すとともに、これにより両国関係は改善するものと思うと述べた。
しかし、これに先だって記者のインタビューを受けた際には、「たとえ法廷宣誓の中でもこうした発言は行うべきではない」、「しかしまだ開戦せねばならぬ段階とは思わない」と述べ、また「我々はシンガポールと友人としてつき合いたいと考えているが、シンガポールはマレーシアと仲良くつき合うのが難しいようだ。もし良好な関係を欲するなら、もう少し耳障りの良いことを言ってもよさそうなもの」等と語った。(ST,BT,LZ:4/14)
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