SEAnews 1997-03-13 ArtNo.9720

【シンガポール】貿易開発局(TDB)はシンガポールの年率8～10％の貿易成長を維持する狙いからロジスティクス産業の振興に力を入れる。
ＴＤＢのタン・ベンティー副主任(ﾄﾚｰﾄﾞ･ﾛｼﾞｽﾃｨｸｽ担当)が11日明らかにしたところによると、同局は、国際貿易委員会(COIT)の提案に基づき、シンガポールを海上・航空輸送、倉庫、流通、そしてロジスティクスのマネージメント・ハブとして宣伝する。
こうしたハブは、物理的インフラ、情報技術(IT)、マンパワー、その他の補助的サービスの支援を必要としている。ＴＤＢはこのため、航空会社、海運会社、構内運送会社、運送会社、貨物輸送代理、倉庫会社、ディストリパーク経営会社等と密接に協力するとともに、これらの業者のサービス向上を支援する。これらの業界は国産品輸出、再輸出、中継貿易の成長に寄与することができる。
ロジスティクス業界は国際化の需要に応じ、社外のリソースも大胆に活用する術を学ぶ必要がある。製品の寿命が短縮し、技術が急速に進歩する中で、ロジスティクス業界の付加価値サービスや斬新なサービスの需要が高まっている。
ＣＯＩＴは、ロジスティクス産業の一層の活性化を図るため、人材開発、ＩＴの活用、地場ロジスティクス産業の振興を提案するとともに、シンガポールを域内のディストリビューション・ハブとして宣伝するよう求めた。ＴＤＢはＣＯＩＴの提案に基づくロジスティクス産業育成計画を立案するとともに、他の政府部門や民間業界と協力して同プランの実現を図ると言う。(ST,BT.LZ:3/12)