1997-03-08 ArtNo.9664
◆<馬>モハド・サレー氏、DRB-Hicom新会長に
【クアラルンプル】ヘリコプターの墜落事故で急死したヤハヤ・アハマド氏のビジネス・パートナーを過去18年間務めてきたダト・モハド・サレー・スロン氏(46)が、6日催されたDRB-Hicomグループの取締役会で新会長に指名された。
会議後記者会見したサレー氏によると、同氏はこの日、マハティール首相とも30分ほどDRB-Hicom問題を協議したが、首相はサレー氏の会長就任を支持した。
ヤハヤ前会長により定められたDRB-Hicomのビジョン、使命、戦略は維持され、同じレベルの精力とペースで実行される。政府もDRB-Hicomが国家政策に基づく既存プログラムに大きな変更を加えることなく、経営されるよう勧告しており、マハティール首相も国益に立ってDRB-Hicomグループに全面的な支持を与えることを保証した。ヤハヤ氏は記者会見の席上、政府のDRB-Hicom取締役会宛て書簡を読み上げ、以上の点を確認した。
また経営陣は現状のまま維持され、これまでサレー氏が務めてきたマネージング・ディレクターのポストだけが空席となる。
サレー氏はヤハヤ一族の資産信託人(2人)の1人に指名された。またヤハヤ一族企業のプライム・エッジSdn Bhdは引き続きDRB-Hicomの支配権益を維持する。ヤハヤ氏の子供は、成人後DRB-Hicom事業への参加を認められる。
DRB-Hicom傘下上場企業株のクアラルンプル証取(KLSE)における取引はヤハヤ氏の急死で、火曜から停止されたが、来週月曜から再開されると言う。 政府投資会社カザナ・ホールディングズがHicom権益を買い戻し、政府による管理が復活するとの噂に関して、サレー氏は「マハティール首相はそのようなことは全く語らなかった」と語った。また自分自身を暫定会長と考えるかとの質問に、サレー氏は「自分がそうした問題に答えるのは難しいが、指導者や株主そして取締役会の期待に応えるよう努めるだけだ」と答えた。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:3/7)
|
|