1997-03-08 ArtNo.9661
◆<星>米国薬品会社スケアリング・プラウ、5月に工場稼働
【シンガポール】米国の薬品会社Schering Plough(SP)はトゥアスに3億Sドルを投じて設けた工場の試運転を5月に開始、今年末までに初出荷を行う予定だ。
SPのパトリック・ユン重役(MD)によると、シンガポール政府が初めて設けた50haの薬品工業区に位置する新工場は、SPにとってアイルランドとプエルトリコに続き3番目の薬材量産工場で、アジアにおける最初の製造拠点となる。同工場では年間100トンの化学品が製造され、米国、欧州、南米、アジアの薬品工場に原料として供給される。これらの化学品には抗ヒスタミン薬Clartin、喘息薬Proventil、抗癌薬Eulexin、心臓血管治療薬Normodyne、各種ステロイドが含まれる。世界の薬品業界が50%の過剰製造能力を抱えていると言われる時期に新工場を稼働させること関してユン氏、同社の製品は独自の需要に応じて製造されるため問題はないと語った。(BT:3/7)
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