1997-03-04 ArtNo.9606
◆<馬>プリント基板のPNE、海外3工場にM$1.5億投資
【クアラルンプル】クアラルンプル証取(KLSE)一部上場を目指すプリント基盤(PCB)製造会社PNE PCB Bhdは向こう3年間に1億~1億5000万Mドルを投じて海外に3工場を設ける計画だ。
ジョナサン・タン重役(MD)によると、先ず1000万米ドル余を投じて東欧に最初の工場を設ける。目下来年第1四半期の稼働を目指して現地パートナーとの協議を進めており、話し合いは年内に妥結する見通しだ。この他、中国南部とジャカルタへの工場進出が計画されている。
シンガポーリアンが51%出資するPNEはシンガポール以外に、ジョホール州のトゥルバウとパシル・グダンに製造工場を有し、片面PCBと両面スルー・ホールPCBを主に製造している。PNEはまたPCBのエッチングに使用される塩化第二鉄の再生業務を拡大し、他のPCBメーカーにも同サービスを提供する。この他、カーボン&シルバー・スルー・ホールPCBの増産、両面/多層PCBの製造等を計画している。
多層PCBの製造には当初1000万米ドル、最終的に5000万米ドルの投資が必要とされ、今年第3四半期の操業開始を予定している。同社は目下マレーシア国内のPCB市場の10%のシェアを占めているが、向こう数年間に15%に拡大する計画だ。PNEの1996年9月期営業額は1億26万Mドル、税引き前利益は2370万Mドルで、今年はそれぞれ1億3000万Mドルと2880万Mドルを見込んでいる。(MBT:3/1)
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