1997-03-04 ArtNo.9603
◆<星>国産ソフトでインターネット通じた旅行予約が可能に
【シンガポール】地元旅行代理店ケンエア・レジャー・グループ子会社のLinbert Travel Exchangeはインターネットを通じたトラベル予約ソフトウェア“SPY(シンプル・パワフル・イエット・イーズ・オブ・ユーズ)トラベル・ネットワーク(STN)”を開発、その売り込みを図っている。
グループ・マネージング・ディレクターのケニー・ゴー氏によれば、STNを用いることによりインターネットを通じ客室、航空券、レンタカー、パッケージ・ツアーの予約ができる。STNは航空会社グループにより所有される既存のグローバル・ディストリビューション・システムズ(GDS)に取って代わることになる。
GDSがテキスト・ベースのソフトウェアであるのに対し、SPYはグラフィック・ベースで、ビデオ機能も有する。
またインターネット言語のJavaで書かれたSPYが、ホテルや航空券の予約状況を同時に表示できるのに対し、HTML技術をベースとしたGDSはウェブ・ページを1枚1枚めくらねばならず、同時に表示することができない。たった1つのトラベル・サービスを利用する者などなく、旅行者は異なるサービスのパッケージを購入、また航空予約をキャンセルすれば、全てのスケジュールに影響が出るが、GDSではこうした需要に応じることが難しい。これに対してオラクルのデータベースを用いたSTNはデータのアップデートや予約状況のリアル・タイムのモニターが容易にできると言う。(BT:3/3)
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