1997-03-04 ArtNo.9600
◆<星>紙/包装材のニュー・トーヨー、SES上場申請
【シンガポール】アルミ・ラミネート紙や包装材の製造を手がけるニュー・トーヨー・インターナショナル・ホールディングズはシンガポール証取(SES)への上場を既に申請、認可を待っている。
グループの創設者イエン・ウェンフワ会長は20数年前にベトナムからシンガポールに移住した際、まだ当地でラミネート紙の製造が手がけられていないことを発見、早速ジュロンタウン公社(JTC)から8万平方フィートの土地を45万Sドルで購入し、1975年からアリミ・ラミネート紙の製造を開始した。当時のニュー・トーヨー・アルミニウムはラミネーティング・マシーン1台と従業員16人を擁するのみだったが、今ではマレーシア、ベトナム、オーストラリア、中国に10工場、16子会社を展開している。同社はSES上場を梃子に新たな事業拡張に乗り出す計画だ。
イエン氏によると、最も有望な市場は中国とミャンマーで、中国の魅力は製造拠点としての低コストと急増する需要。1995年に設けたニュー・トーヨー上海とニュー・トーヨー武漢は18ヶ月前に採算ベースに乗り、中国第3のタバコ会社上海タバコへのラミネート紙の納入契約も獲得した。上海では450万米ドルを投じて設けたラミネート紙とノン・カーボン紙の製造工場に隣接した用地の買収交渉も進められている。同社の営業額/税引き前利益は1992年の各7800万Sドル/960万Sドルから95年の各1億Sドル/1060万Sドルに年率10%の成長を遂げていると言う。(ST,BT,LZ:3/3)
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