1997-03-03 ArtNo.9588
◆<星>政府、S$68億廃水システム導入計画
【シンガポール】シンガポール政府は67億7700万Sドルを投じて地下50メートルに直径6.5メートル、全長80キロの下水道幹線を建設、同時に170キロの二次幹線網や中央汚水処理場2カ所も建設、新たな廃水システムを構築する可能性を研究している。
ヨー・チュートン保健相兼環境開発相が先週金曜(2/28)明らかにしたところによると、もし新システムが建設されれば、汚水処理能力が3倍に拡大されるだけでなく、既存の全国6カ所の汚水処理場と134カ所のポンプ・ステーションが不要となり、290haの土地が他に転用できるようになる。
この日環境省は、米国企業CH2Mヒル・カンパニーズ及びパースンズ・ブリンカーホフの合弁チームと、7000万Sドルのディープ・トンネル・スーアリッジ・システム(DTSS)事業化調査契約を結んだ。合弁会社は、国内のコンサルタント会社7社及び2大学の協力の下に、今年末までにDTSSの実行可能性、コスト、地質構造、必要とされる技術、環境への影響、地下汚水処理場建設の可能性等について調査する。
環境開発省は来年初に実行の可否、コスト、実行期日等に関して決定を下す。もし実行が決まれば、クランジとチャンギを結ぶ50キロのトンネルが2005年までに建設される。
新システムの建設コストは嵩むが、保守コストを大幅に削減でき、長期的には経済的である。またチャンギとジュロンの埋め立て地に建設される新汚水処理場で浄化処理された廃水は海岸線から5キロの沖合に捨てられるため、ジョホール海峡の水質改善にもつながると言う。(ST,BT,LZ:3/1)
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