1997-03-01 ArtNo.9570
◆<星>TDB、仮想パビリオン構築し貿易振興
【シンガポール】貿易開発局(TDB)は数百万ドルを投じて、シンガポールの企業と製品をインターネットを通じて世界に紹介するバーチャル・エキシビション“シンガポール・パビリオン”を創設する。
TDBコンピューター情報サービス部のマーチン・ツアン部長が27日明らかにしたところによれば、これは8~10%の中期的な輸出成長率維持を目指す努力の一環で、民間業界とTDB代表から成る国際貿易委員会(COIT)により提起されたシンガポールを国際電子取引ハブにすると言う構想に基づくものである。TDBは“IT(情報技術)のためのITプラン”に基づき国際貿易のためのITを振興する。
シンガポールのITインフラ構築は以下の3施策を通じて実行される。1)シンガポールのビジネス拠点としてのメリット、取り分け地元企業の能力に対する国際的認識を高める。2)TDBは国際組織の中でシンガポールを代表して電子媒体市場へのアクセスに関わる課題を討議し、国内電子取引政策の立案に際して、こうした国際市場へのアクセス問題を配慮する。3)商取引におけるITの応用を奨励し、国際貿易センターとしてのシンガポールの効率と競争力を増進する。
TDBはシンガポール・ネットワーク・サービシズや他の機関と協力し、来年上半期の完成を目処にシンガポール・パビリオンを開発する。その際はTDBの“グローバル・リンク”構築の経験が生かされる。後者にはシンガポールの様々な業種にわたる企業9000社のプロフィールが紹介されている。シンガポール・パビリオンにはシンガポール企業との取引や提携、接触を希望する外国企業のための電子掲示板が設けられる。第1段階としてTDBは国家コンピューター局(NCB)と協力してビジネス・インフォメーション・ロケーター(位置探査装置)を開発する。
政策レベルでは、TDBはジュネーブ拠点のエレクトロニク・コマース・ホットベッド政策委員会や世界貿易機構(WTO)の国際的電子取引システム構築や安全対策に関わる努力を支援する。(ST,BT,LZ:2/28)
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