SEAnews 1997-02-27 ArtNo.9550

【クアラルンプル】マレーシアの昨年通年の貿易収支は6億1797万4000Ｍドルの赤字を記録したが、一昨年の93億5800万Ｍドルの赤字に比して93.4％縮小、また昨年10月の新年度予算案の国会上程に際して政府が予測した赤字52億Ｍドルを44.4下回った。
統計局が25日発表したところによれば、昨年は輸出が1966億9100万Ｍドルと、前年比6.3％拡大したのに対し、輸入は1973億900万Ｍドルと、1.5％の成長にとどまった。
一方、昨年12月に限って見ると、輸出が171億300万Ｍドル、輸入が162億3100万Ｍドルで、前月の5億2640万Ｍドルの赤字から8億7202万Ｍドルの黒字を回復した。同黒字額は昨年同月の黒字6億3734万4000Ｍドルを上回っている。
昨年は製造業製品の輸出が持続的な成長を見た反面、一次産品の輸出成績は品目により一様でなかった。主要輸出市場はシンガポール403億Ｍドル、米国358億Ｍドル、日本264億Ｍドル、香港116億Ｍドル、台湾80.7億Ｍドル、タイ80.6億Ｍドル、英国68億Ｍドル、韓国59.9億Ｍドル、ドイツ59.8億Ｍドルと続く。主要輸入国は日本、米国、シンガポール、韓国、台湾、の順になっている。
アナリストは今年も赤字の縮小傾向が続くが、インフラ開発に伴う輸入の拡大で、縮小の速度は鈍化するものと予想している。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:2/26)