SEAnews 1997-02-25 ArtNo.9520

【クアラルンプル】第2次工業マスター・プラン(IMP:1996-2005)下の中小産業(SMI)開発計画の第3段階は、同計画の仕上げの段階でもあり、部品輸入の削減を目指したものである。
ラフィダ通産相は先週土曜に催された与党統一マレー国民組織(UMNO)地方支部の中小企業セミナーの席上、電気／電子部品の輸入だけで年間650億Ｍドル、エンジニアリング部品のそれは350億Ｍドルに達するが、マレーシアは総合的な努力を通じてこれらの部品を国内で製造することができると指摘した。同相によると、スタート段階では先ず、輸入部品の10％の国産化が目指され、その後徐々にその比率が拡大される。第3次ＳＭＩ開発計画を産業開発の主流に据える狙いから、中小産業開発公社(SMIDEC)の傘下にアドバイザリー・サービス・ビューロー(ASB)が設けられた。
第3次ＳＭＩ開発計画の対象には、電気／電子／マルチメディア／海運／電気通信／エンジニアリング等に関わる部品製造業者が含まれる。また工業クラスター・コンセプトの下、これらの中小企業と大企業のリンケージが補強される。
マレーシア・インダストリアル・エステーツSdn Bhdはスラゴール州バトゥに22.28ｈａの工業団地を開発しており、これまでに完了した4期分だけで各種工場施設189ユニットが完成している。他州もＳＭＩ向けの工業団地を開発することになる。また政府はブミプトラ企業家、ブミプトラ中産階級の育成を図っており、こうした努力を通じて経済面ばかりでなく、社会面でもＳＭＩの裾野が拡大されると言う。(NST:2/24)