1997-02-25 ArtNo.9517
◆<馬>副首相、フォッカー救済計画へのヤハヤ氏の関与否定
【クアラルンプル】アンワル副首相兼蔵相は23日、オランダの航空機会社NVフォッカーの救済計画にDRB-Hicomグループのヤハヤ・アハマド会長が関係しているとの巷間の噂を否定した。
ボーイング、エアバス、マクドネル・ダグラスに次ぐ世界第4位の商業用航空機メーカー、フォッカーはダイムラー・ベンツAGが主要株主の座を下りた後、破産申請を行っていた。その後、救済に乗り出した韓国のサムソン・グループに率いられるコンソーシアムも計画放棄を宣言したが、外国通信会社はマレーシアの政府投資会社カザナ・ホールディングズとその国際パートナーらが救済計画に検討を加えていると報道、マハティール首相もアンワル副首相もその事実を確認していた。
ヤハヤ氏はマハティール首相が昨年11月にオランダのフォッカー工場を視察した際、随行団に加わっており、またDRB-Hicomは製造業領域における豊富な経験とノーハウを有することから、その名が取り沙汰されていた。DRB-HicomスポークスマンはMBT紙のインタビューに対して、同社は未だ救済計画への参与を求められておらず、そのような計画が進められていることも聞いていないと答えた。これ以前にはマレーシア航空(MAS)のタジュディン・ラムリ会長に率いられるマレーシアン・ヘリコプター・サービシズBhdも同救済計画への関与を否定している。(MBT:2/24)
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