1997-02-25 ArtNo.9510
◆<星>米加に次ぐ世界のトップ・ビジネス・ロケーション
【シンガポール】シンガポールを拠点とする内外の企業はシンガポールを米国・カナダに次ぐ、世界第2の優良なビジネス・ロケーションと評価している。
貿易開発局(TDB)と南洋理工大学(NTU)が共同で、製造/ビジネス・サービス/貿易・ロジスティクス/国際貿易に関わるシンガポール拠点企業280社を対象に世界14ヶ国(地域)の貿易競争力に関してアンケート調査したところ、欧州連合(EU)、オーストラリア、マレーシアが3、4、5位に評価され、以上トップ・ファイブの順位は2000年まで変化しないと予想された。また同期間に最も顕著な競争力の改善が見込まれる国はインドと中国で、巨大な市場潜在性とコスト競争力が高く評価された。新興工業経済群(NIES)の中では韓国はその順位を維持するが、香港と台湾の順位は下降すると予想されている。
同調査では1)インフラの質、2)社会政治的安定度、3)税制奨励その他のビジネス政策、4)紛争仲裁制度、5)研究開発(R&D)/技術管理、6)人材資源、7)市場潜在性、8)コストの8つの要素から、競争力が比較調査され、シンガポールは1~3のカテゴリーで、向こう5年間トップの座を維持、第3のカテゴリーでは2位から1位への昇級、第5のカテゴリーでは3位を維持すると予想されている。しかし人材資源に関しては7位から9位に、市場潜在性は13位から14位にそれぞれ後退、コストについては5年後も末席(14位)にとどまると予想されている。 調査された企業の内最も多くのものが向こう5年間にマレーシア、インドネシア、中国での投資拡大を予定、シンガポールに関してはほぼ半数が拡大を計画しているものの、かなりのものが現状維持を予定、また一部のものは縮小すると回答した。(ST,BT,LZ:2/24)
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