SEAnews 1997-02-24 ArtNo.9500

【クアラルンプル】マレーシアの昨年の国内総生産(GDP)成長率は今年初に予想された8％を上回る8.2％を記録、連続9年目の高度成長を達成した。
アンワル副首相兼蔵相が22日の国家財政委員会会議を主宰後明らかにしたところによると、昨年のＧＤＰ成長の牽引役は依然として製造業で、他部門を上回る12.2％の伸びを記録、サービス業と建築業が9.4％と9％で続いた。
政府の緊縮財政／通貨政策が奏功し、民間消費の伸びは1995年の13.1％から9.8％に鈍化した。資本支出は11.9％増の1053億Ｍドルを記録、内民間投資は9.7％増の731億Ｍドルだった。経常収支の赤字は主に貿易収支の改善で1995年の186億9000万Ｍドルから110億Ｍドルに縮小した。貿易収支は輸出が6.4％増の1910億Ｍドル、輸入が1.5％増の1819億Ｍドルで、91億Ｍドルの黒字を実現した。これは1995年の2億3300万Ｍドルの黒字を上回っている。これにより政府準備金は4.4ヶ月分の輸入を賄える700億Ｍドルに達し、1995年の638億Ｍドルを上回った。しかし、インフレ率は95年の3.4％から3.5％に僅かに加速した。副首相は、1997年も健全な成長レベルが維持されると予想している。(ST,LZ:2/23)