1997-02-24 ArtNo.9499
◆<星>POSバンク、準備金率引き下げで預金金利アップも
【シンガポール】郵便貯蓄銀行(POSバンク)は準備金率の引き下げで、収益率の高い領域への投資を拡大できることから、預金金利の引き上げも有り得ると言う。これまでPOSバンクの普通預金金利は商業銀行のそれを半パーセンテージ・ポイントほど下回っていた。
POSバンクのモーゼズ・リー会長が21日語ったところによると、同行は昨年7月に金融管理局(MAS)に預託する準備金率を利益の50%から35%に引き下げることを認められた。このためより多くの資金を抵当融資や法定機関/政府投資会社等への貸付に当てられると言う。
一方、リー会長によると、POSバンクの昨年の純益は一昨年の2倍に拡大したものと見られる。これは昨年下半期のインターバンク・レートがハイレベルを維持したのと、支出抑制が奏功したため。インターバンク市場で純貸し方のPOSバンクの利益はインターバンク・レートに大きく依存している。1994年に1億3400万Sドルの純益を記録した同行は、95年には主にインターバンク・レートの軟化で4300万Sドルに純益を縮小させたが、今年は8000万Sドルが見込める。同行の昨年末時点の預金残高は前年比12%増の250億Sドルにアップしたと言う。(ST,BT,LZ:2/22)
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