1997-02-24 ArtNo.9494
◆<星>クリエイティブ、MediaGX登場で売上半減も?
【シンガポール】米国拠点のCyrix Corpが21日発表したマルチメディア・マイクロ・プロセッサー・チップ“MediaGX”は、シンガポールのサウンド・カード会社クリエイティブ・テクノロジーに深刻な脅威を及ぼすものと見られる。
シュローダー証券の電子担当アナリストは、インテルのMMXチップはサウンド・カードの機能を増強すると言えるが、MediaGXは元々サウンド・カードに取って代わることを目指して設計されたものと語る。同氏によれば、クリエイティブの売上の半ば以上が16ビット・サウンド・カードによるものだが、この種の製品が、MediaGXの直撃を受けそうだ。シュローダー証券は、97年6月期のクリエイティブの純益予想を6%、98年6月期のそれを54%下方修正したと言う。
MediaGXチップは今のところ120MHzと133MHzの2種類で、価格は79-100米ドル。年内に150万~200万ユニットの出荷が予定されている。コンパックは先週木曜、MediaGXチップを搭載した格安PC(パソコン:1000Sドル以下)を売り出したが、サイリックス幹部は、少なくとも他のトップPCメーカー5社に新チップを売り込む計画で、今年下半期には新チップを搭載したPCが世界市場に続々登場するだろうとしている。また今年末までには150MHz、166MHz、200MHz製品も出荷すると言う。クリエイティブ・テクノロジーはコメントを控えている。(BT:2/22)
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