SEAnews 1997-02-22 ArtNo.9484

【シンガポール】シンガポールの昨年の生産性成長率は0.7％と過去最低の伸び率を記録、ほとんど全ての部門の伸び率が前年を下回った。
火曜に発表された通産省の1996年度経済報告書によれば、最悪のパフォーマンスは建設業の5.7％ダウンで、これには同部門の就業者数が前年を5万2300人上回ったことが影響している。金融／ビジネス・サービス部門の生産性の伸びは僅か0.1％と低調だったが、皮肉なことに同部門の成長率だけが前年を上回った。他の部門では製造業が3.4％、商業が3.0％、運輸・通信業が3.4％となっている。
しかし四半期ベースで見ると、第4四半期の生産性は、第3四半期に比べ改善している。第3四半期の生産性は全体で2.7％下降したが、第4四半期には0.1％のプラス成長を回復した。建設業は第3四半期－8.0％、第4四半期－8.3％と、いずれも国内経済全体の生産性の足を引っ張った。他の3部門は、製造業－3.1％／＋1.0％、商業－0.8％／＋3.0％、運輸・通信業＋2.3％／＋3.6％、金融／ビジネス・サービス－1.7％／＋1.5％と、いずれも第4四半期に成長率の改善を見ている。(BT:2/21)