1997-02-22 ArtNo.9483
◆<星>1月の国産非石油製品輸出3.1%ダウン
【シンガポール】シンガポールの今年1月の国産非石油製品輸出は名目(現在価格)73億5700万Sドルと、昨年同月比3.1%下降した。
1月の国産石油製品輸出は15億4000万Sドルと7.6%増加したものの、再輸出は1.7%減の61億7500万Sドルにとどまり、総輸出は150億7000万Sドルと1.5%下降した。総輸入は1.5%増の157億8000万Sドルを記録、往復貿易は308億4500万Sドルと横這いだった。
米国向け国産非石油製品輸出は、集積回路(IC)、光電池、半導体、プリンター等の不振で、8.2%減の20億3000万Sドルにとどまった。欧州連合(EU)向けは15億1000万Sドルと、5.6%増加したものの、マレーシア向けは2.1%減の9億8200万Sドル、日本向けも16.9%下降し、5億9400万Sドルにとどまった。
一般に1月の輸出はスロー・スタートな上、比較の対象となる昨年1月が23.9%増と例外的に好調だったことから、下降は有る程度予想されていた。ロイター通信が最近エコノミストに1月の国産非石油製品輸出についてアンケート調査したところでは、17人中10人が下降を予想、平均でもマイナス1%が予想されていた。
エコノミストらは1月の輸出成績が不振だったにも関わらず、今年半ばに景気が回復に転じるとの見方を変えていない。UBS証券のアナリストは第2四半期には世界的に半導体受注が多少回復するはずと指摘、メリル・リンチのアナリストも米国の電子製品需要は昨年第4四半期に底入れしており、こうした基調は追ってシンガポールにも伝播するはずと予想した。(ST,BT,LZ:2/21)
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