1997-02-22 ArtNo.9480
◆<星>YCH、NUSとロジスティクス・ソフトウェア開発
【シンガポール】地元の運輸/ロジスティクス専門会社YCHグループ傘下のYCHテクノロジーは、シンガポール国立大学(NUS)の決定科学部(デシジョン・サイエンス)と共同でロジスティクス・シミュレーター・ソフトウェアの開発に取り組んでいる。
経済開発局(EDB)は20日、総コスト200万Sドルの同プロジェクトにイノベーション・デベロプメント・スキームの下、補助金80万Sドルを支給した。 YCHのロバート・ヤップ重役(MD/CEO)によると、YCHが残りの120万Sドルを負担する。将来市販する予定の当該ソフトウェアは推量に基づく作業を大幅にカットすることにより、製造業者やロジスティクス業者の在庫コストを大幅に削減することができる。
シミュレーターはこの他、保管/輸送コスト、需要パターン、補給政策等を勘案して異なるシナリオの下での適正水準の在庫量を示してくれる。これにより企業は在庫管理に伴うリスクやコストを軽減できる。在庫管理コストは一般に商品コストの30%を占めることから、そのメリットは大きい。
プロットタイプは今年末までに完成、第2段階ではYCHの日常業務に応用してその効果が実地に確かめられる。2年内に市販できる見通しと言う。(BT:2/21)
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