1997-02-21 ArtNo.9466
◆<星>住宅開発局、S$50億投じ工業用ビル建て替え
【シンガポール】住宅開発局(EDB)は向こう10年間に50億Sドルを投じて傘下の工業区を再開発する計画で、これに伴い1万社が工場の移転を強いられる。
リム・フンキアン国家開発相が19日明らかにしたところによると、シンガポーリアン・テナントには市価を5%下回る価格で新世代の多層工業ビル・ユニットを購入する機会が与えられる。また移転を求められるテナントには一律4万8000Sドルの立ち退き料が支払われる。
パイロット・スキームの下、向こう3年間に6工業区の272テナント(いずれも3年リース契約)に、1999年1月から2000年1月の間に完成する新工業ビルへの移転が求められる。各種の改良が施されたこれら工業ビルの各ユニットは150/200平米で、価格は約50万Sドル/75万Sドル。移転後は既存の賃貸契約が切れるまで、旧賃貸料での使用が認められ、その後、購入するか、賃借契約を更新することになる。バイヤーは1年間転売することを禁じられるが、50%のスペースを他にリースできる。賃借契約を更新する場合は、地元企業は6ヶ月、外国企業は2ヶ月間賃貸料が免除される。
同計画が全面的に稼働すると、年間800~1000テナントが移転、年間開発コストは平均5億Sドルと見積もられる。影響を受ける1万600テナントの多くは中小企業で、全体の55%が1階建てテラス工場に、残りはフラット工場に入居している。これらの工場ビルは築後平均15年と言う。(ST,BT,LZ:2/20)
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