1997-02-20 ArtNo.9460
◆<印尼>ナトゥナ島を東南アジアの香港に:ハビビエ氏
【ジャカルタ】インドネシア政府は世界最大の天然ガス田に隣接したナトゥナ島を総合経済区として再開発し、東南アジアの香港に変身させる。
BJハビビエ科学技術担当国務相が18日明らかにしたところによると、島上には保税倉庫、港湾、空港、観光施設、マイクロエレクトロニクス工業団地等が設けられ、同時にナトゥナのガス田からバタム島にパイプラインが敷かれ、シンガポールやジョホールのガス需要に応じる。シンガポールの5倍、香港の2倍の面積(17万ha)を有するナトゥナ島は主要な航路上に位置し、東北アジアと東南アジアの双方のニーズに応じることができる。
バタム島に倣った開発方式が採用されるが、面積だけから言っても開発規模はバタム島を上回る。当初開発コストは10億米ドルと見込まれる。スハルト大統領は開発マスター・プランを既に承認、ハビビエ国務相を長とするナトゥナ島開発チームも昨年組織された。
最初の事業としてナトゥナ本島と周辺の島嶼を結ぶ6つの橋梁の建設が計画されており、マイクロエレクトロニクス産業用に1万4000haの土地が用意されている。この他、造船・海事工業区、空港、発電所、商業港等の開発が計画されているが、これらのプロジェクトはいずれも400億米ドルの天然ガス開発事業から恩恵を受けられると言う。(BT:2/19)
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