1997-02-20 ArtNo.9455
◆<馬>メスダック創設し、MSC企業に簡便な資本市場提供
【クアラルンプル】マレーシア政府はマルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)に進出する内外のハイテク企業に簡便な資金調達の場を提供する狙いから今年第4四半期に機械化店頭市場“マレーシアン・エクスチェーンジ・オブ・セキュリティーズ・ディーリング・アンド・オートメーテッド・クオーテーション(Mesdaq)”を創設する。
証券委員会(SC)が18日主催したセミナーの席上、アンワル副首相兼蔵相とムニル・マジッドSC委員長が明らかにしたところによると、メスダック登録に際して、過去の業績記録は求められず、最低払込資本も200万Mドルに過ぎないが、メスダックで調達した資金の70%はマレーシア国内に投資されねばならない。また上場が容易な替わりに、より厳格な開示が義務付けられ、正確且つ具体的な情報提供が求められる。メスダック登録の5年後にはナショナル・デベロプメント・ポリシーの遵守、即ち30%のブミプトラ出資率を満たすことが求められるが、MSCステータスを認められた企業には、同義務は免除される。メスダックは米国ナスダック登録のアジア系企業の二次登録の場としても販促される。 メスダックは決してクアラルノプル証取(KLSE)の第三部、もしくは一部や二部上場銘柄に劣る格付けの銘柄が取り引きされる市場と言う訳ではなく、全く独立した独自の基準に基づく市場となる。
既存の市場と異なる最大の特徴としては逆買収(リバース・テイクオーバー)禁止規定を挙げることができる。またメスダックの会員資格はKLSEのように証券会社に限定されず、マーチャント・バンクやファンド・マネージャーにも開放される。この他、既存市場が売買注文によって牽引されるのに対し、マーケット・メーカーの手法が採用されるのも特徴の1つ。またコミッションのネゴシエーションも可能になる見通しだ。(NST,MBT,STAR,ST,BT,LZ:2/19)
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