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1997-02-20 ArtNo.9450
◆<星>第2石化コンプレックス、第2四半期にトップ・ギアに
【シンガポール】ペトロケミカル・コーポレーション・オブ・シンガポール(PCS)が34憶Sドルを投じてアイル・ムルバウ島に建設した第2石化コンプレックスPCS2は、既に試運転を開始、今年第2四半期には全面的な商業生産がスタートする。
シェル・シンガポールのRoelf Venhuizen取締役(化学担当)によると、PCS2は、好需要で既存施設がフル稼働態勢をとっている絶好の時機に商業生産を開始できる。PCS1の1996年度の純益は当初1995年度を40-50%下回ると見られていたが、35-40%減に収まりそうだ。
PCS1の利益は1988年に3憶3300万Sドルのピークに達した後、1993年には1600万Sドルまで下降したが、1994年の7100万Sドルを経て、1995年には前年比60%増を達成していた。今年の市況は短期的に良好で、好調は年央まで持続する見通しだ。しかし年央にはインドの大型プラントが稼働することから、その後どのような状況が生じるかは見当がつかない。
アジア大平洋地域の需要は経済の成長に伴って堅調な成長を続ける見通しで、第3、第4、第5の石化コンプレックスを設ける余地が存在するが、全てを同時に建設することはできない。このためシェルはモービル、エッソと協議を進めており、もしこれら2社がそれぞれの計画を実行するなら、シェルは両社のプラントから製品を購入することになる。予防は治療に勝ると言うが、石油精製業界は目下プラントの合併を通じて過剰設備の処分に取り組んでいる。
いずれにしてもシェル・ケミカルの次の投資地は依然としてインフラが完備したシンガポールになる。ちなみに同社は中国の広州でも石化コンプレックスの事業化調査を進めており、着工目標は2003年と言う。(BT:2/19)
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