1997-02-19 ArtNo.9444
◆<馬>マラヤン・センメント、M$8億拡張計画でシェア維持
【クアラルンプル】マラヤン・セメントBhdは8億Mドルの拡張計画の完成により、30%の国内市場シェアを維持できる見通しだ。
マラヤン・セメントのジェフリーC.ポープ重役(MD)が17日の特別総会後語ったところによると、傘下のアソーシエーテッド・パン・マレーシア・セメントSdn Bhd(APMC)がイポー近郊Kanthanに8億Mドルを投じて建設中の新工場は今年半ばに試運転を開始する。同工場は年間180万トンのクリンカーを製造、APMCのクリンカー年産能力は460万トンに拡大する。昨年の半島マレーシアにおけるクリンカー需要は1330万トンだった。
APMC子会社のサザン・セメント・インダストリーズSdn Bhdがジョホール州パシル・グダンに設けたグラインディング工場も今年半ばにはフル稼働し、パン・マレーシア・セメント・ワークス(S)Pte Ltdがシンガポールのジュロン地区ダマン・ラウ島に建設中のバルク・インポート・ターミナルも今年末に稼働する。 ホーチミン市における生コン製造事業は第2工場が建設されれば、大幅に拡大する見通しで、用地が決まり次第、建設に着手する。同社はベトナムにおける業務に1250万Mドル以上を投資しており、最終的にはセメントの製造も手がける計画だ。マラヤン・セメントは東南アジアにおける地域業務を一層拡張する方針だが、今のところ具体的計画はない。
1996年11月期の営業額は前年の5億2940万Mドルから6億5290万Mドルに拡大、税引き前利益は31.6%増の1億6010万Mドル、税引き利益は前年の9000万Mドルから1憶4960万Mドルに拡大した。売上の84%はマレーシアとシンガポールにおけるセメント製造事業からのもので、1株益は27.2Mセントから45.2Mセントに拡大した。(NST,STAR:2/18)
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