1997-02-19 ArtNo.9440
◆<星>政府、公共住宅の選択的一括再開発を加速
【シンガポール】シンガポール政府は選択的一括再開発(SERS)方式により老朽化した公共住宅地区の再開発を加速する方針だ。
リム・フンキアン国家開発相は17日、ティオンバル、アンモーキオ、トアパヨ地区における1435フラット、22ショップをSERS下に再開発する方針を発表するとともに、以上の消息を語った。それによると、SERS方式の下では、政府は民間建設業界に何等プレッシャーを及ぼすことなく、公共住宅の改装計画を加速することができる。このため年間8-10サイト以上の再開発が可能と判断されれば、政府はそうする用意がある。しかしメイン・アップグレーディング・プログラム(MUP)下の改装計画を加速することは不可能で、建設業界はこの種の計画の加速に対応できないと言う。
ゴー・チョクトン首相は、1995年8月のナショナル・デー・スピーチにおいてMPUと平行してSERS方式による公共住宅区の再開発を進める方針を初めて明らかにした。同スキームの下、政府は影響を受ける住民に十分な補償を行うが、事前に住民の同意を得る考えはなく、MPUのように既存住宅の売却代金を手にするまで、新居購入代金の支払いを猶予するといった便宜も提供しない。これにより未だ十分にその潜在性が開発されていない公共住宅地区の高密度な再開発が可能になると言う。(ST,BT,LZ:2/18)
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