SEAnews 1997-02-18 ArtNo.9423

【シンガポール】米国拠点のネットワーク・サービス会社Anixter Incは今年、アジア大平洋地域の総合的インテリジェント・ビルディング・システム(IIBS)及びマルチメディア・イントラネット・インフラストラクチャー・ソルーション市場を重点開拓する計画で、手始めに域内の主要都市にデモ・センターを設ける。
Anixter香港オフィスのジェームズ・ヤオ副社長(ｱｼﾞｱ大平洋地域ﾏｰｹｯﾃｨﾝｸﾞ担当)が先週シンガポールで語ったところによると、香港、シンガポール、シドニー、クアラルンプルには既にデモ・ビルディングの骨格が完成しており、年内には主要なケーパビリティーを披露できる見通しだ。
ＩＩＢＳにおいては、音声、データ、設備管理系統が1本のケーブルに収められるため、配線や保守のコストを大幅に削減できるだけでなく、コンピューター、電話、テレビ、防犯システム等が標準化された単一のソケットに接続される。
フィリピンのクラーク空軍基地に最初のＩＩＢＳが導入されており、同様なシステムが韓国とマレーシアに目下据え付けられている。
イントラネット上におけるマルチメディア機能は非同期転送モード(ATM)高速幹線網を通じて実現され、個々のコンピューター・ターミナルはデータ／マルチメディア・ノッドの役割を演じるようになる。シンガポールではウッドランズにこの種のデモンストレーション・ユニットを設けている。
同社の世界売上は昨年19％増の25億米ドルを記録、同売上の半ばはケーブリング業務、残りの半分はネットワーク製品で占められた。アジア大平洋地域売上は一昨年の6700万米ドルから昨年の1億米ドルに拡大、今年は韓国、中国、マレーシア、インドネシアが域内の成長をリードする見通しだ。同社はシンガポールに地域本部を設けていると言う。(BT:2/17)