1997-02-17 ArtNo.9408
◆<星>CMB、純損S$1.52億、今年は減損予想
【シンガポール】フレーザー&ニーブ傘下(34%出資)の製缶会社CarnaudMetalbox Asia(CMBアジア)は、1996年12月期に予想を上回る1億5230万Sドルの純損失を計上したものの、今年度損失は大幅に縮小するものと予想している。
同社が14日発表したところによれば、純損失には特別項目の赤字1億3640万Sドルが含まれている。同社は昨年7月、赤字経営の上海/広州の工場の閉鎖とシンガポールの製造設備の帳簿抹消に1億Sドルを引当ると発表していたが、上海/広州の工場施設のバイヤーが見つからぬため、引当額が3640万Sドル追加された。しかし営業損失は1590万Sドルにとどまり、これは当初予想の2000万Sドルを遥かに下回っている。
グループ営業額は0.3%減の2億3490万Sドルで、タイとベトナム子会社の好調がシンガポール/中国ビジネスの不振を補った。タイ証取上場のCMBタイランドの純益は17倍の7020万バーツ(S$390万)を記録した。
CMBアジアの1株益は-16.2セントから-21.6セントに悪化、1株当たりの資産も5.51Sドルから3.36Sドルに下降した。
ビル・ボース会長によると、シンガポールのトゥアスと北京における新業務がスタートアップ・コストと競争の圧力を受けるものの、タイとベトナムのビジネスは引き続き改善する見通しだ。昨年実行したストップ・ロス・アクションの効果も有って、今年の営業損失は大幅に軽減する見通しと言う。しかし同氏はいつ黒字転嫁できるかについてはコメントを避けた。(ST,BT:2/15)
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