1997-02-17 ArtNo.9405
◆<星>HDD需要、依然供給上回る:シーゲート副社長
【シンガポール】世界のディスク・ドライブ(HDD)需要は依然供給能力を上回っており、ドライブ・ヘッドの不足が供給のネックになっている。
シーゲート・テクノロジーのジョアル・ステッド副社長(アジア大平洋地域担当MD)が14日語ったところによれば、同社はヘッドの供給を20%ほど拡大するよう求めている。しかし供給を30%拡大するには8~12週間、2倍に拡大するには半年を要する。ちなみにシーゲートは大部分のヘッドを社内で製造している。
シーゲート製デスクトップ・ドライブ需要は供給能力を30%上回っており、同社はアロケーション(割当供給)を行っているが、こうした状況は決して同社に限ったものではない。最も需要が大きいのは1.2~2.5GB(ギガバイト)の製品で1.7GB製品の納品には6~8週間を要する。4~9GBのサーバー用ハイエンド・ドライブにもアロケーションが敷かれている。
同様の状況は1995年9月にも生じたが、96年1月には終息した。今年は新年を迎えて2ヶ月を経ようとしているが、依然として終息する気配はなく、過去最長のアロケーションとなっている。こうした状況がいつまで続くか明らかではないが、一般に7-8月は端境期で在庫処理に頭を悩ませるのが慣例となっている。とは言え現在の供給不足はその実昨年ほどではない。業界はあまり急速に生産を拡大して設備過剰や在庫過剰に陥ることを回避しており、このため価格が急落するよなこともないものと見られると言う。(ST,BT,LZ:2/15)
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