1997-02-17 ArtNo.9404
◆<星>ITメガハブ目指し4施策/NCBを通産省傘下に
【シンガポール】シンガポールをアジア大平洋地域の情報技術(IT)メガハブとするため、政府はIT開発の4大施策を実行するとともに、今年半ばまでに国家コンピューター局(NCB)を大蔵省の管轄下から通産省の傘下に移し、国家科学技術局(NSTB)や経済開発局(EDB)とNCBの協力態勢の強化を図る。
トニー・タン副首相兼国防相が15日催されたシンガポール・コンピューター協会(SCS)第30回年次晩餐会の席上語ったところによると、1)全国ネットワーク・インフラへの一層の投資、2)各業界に蓄積されたIT能力の統合、3)斬新な製品やサービスを生み出す強力なIT/マルチメディア産業の育成、4)IT人材の訓練と再訓練が図られる。既にシンガポールのITインフラは域内のトップ・クラスにランクされているが、豊富で多彩なコンテンツの転送を可能にする一層高速で、広帯域なものにアップグレードされる。またEDB、NCB、NSTBは、世界のIT企業やコンテンツ・プロバイダーを誘致するため販促活動を一段と強化すると言う。
この日は、インフォマティクス・ホールディングズLtd創始者のウォン・タイ会長、シルクルート・ベンチャーズのウォン・トゥンキン重役(MD)、ラッフルズ・ガールズ・スクールのCarmeeリム校長、EDBのフィリップ・ヨー会長が卓越したITリーダーとして表彰された。(ST,LZ:2/16)
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