SEAnews 1997-02-15 ArtNo.9395

【シンガポール】グッドウッド・パーク・ホテルを初めとするホテル・チェーンのオーナーとして知られるクー・テクパット氏が、オーチャード・ロードに近いブルバード・ホテルのバイヤーを物色している。
消息筋によれば、ディストリクト9の永久所有権付き土地13万平方フィートに建てられた520室の同ホテルの売値は5億5000万～6億Ｓドルとされ、少なからぬ投資家が関心を表明しているようだ。デベロプメント・ガイド・プランの下、同地はホテル用地に指定され、プロット・レシオは4.2倍だが、クー氏は当局からプロット・レシオ3.74倍の宅地として再開発することを認められていると言われる。そこでバイヤーがクー氏の言い値で購入し、同プロット・レシオに基づいてコンドミニアムを建設したとすれば、平方フィート当たり1750～1950Ｓドルで各ユニットを販売せねば、採算が合わない。同ホテル向かいのフォー・シーズン・パーク・コンドミニアムは二次市場で1800～1900Ｓドルで取引されているようだが、バイヤーはかなりのリスクを覚悟する必要がありそうだ。またクー氏が当局から上記の再開発を認められたのはかなり昔のことで、バイヤーは当局に再確認する必要もあると言う。(ST,BT:2/14)