SEAnews 1997-02-15 ArtNo.9394

【シンガポール】シンガポールにおける昨年のＰＣ(ﾊﾟｿｺﾝ)出荷台数は30万9700ユニットと、前年比33％の伸びを見、アジア大平洋地域の成熟市場(韓国/台湾/ｵｰｽﾄﾗﾘｱ等)の中ではトップ・パフォーマンスを示した。
市場調査会社データクエストのシンガポール駐在アナリストによれば、昨年のシンガポールにおける成長は政府の情報技術(IT)投資により牽引された。ブランド別ではコンパックが16.7％のシェアでトップの座を維持、エイサーが地元のＩＰＣを追い越し、12.6％で2位につけた。ＩＰＣのシェアは2％ポイント下降、10.7％にとどまった。既に市場が飽和状態に近づいている上、ウィンドウズ95の需要喚起効果も低下したことから、今年の成長率は25％前後にとどまる見通しだ。
アジア大平洋地域のＰＣ出荷台数は1670万台と、前年比33％の成長を記録した。同成長率は95年の43％には及ばないものの、世界全体の成長率18％を大きく上回っている。日本における出荷台数も33％増の760万台をマーク、日本以外のいわゆる振興市場10ヶ国(ｵｰｽﾄﾗﾘｱ/中国/香港/ｲﾝﾄﾞ/ｲﾝﾄﾞﾈｼｱ/韓国/ﾏﾚｰｼｱ/ｼﾝｶﾞﾎﾟｰﾙ/台湾/ﾀｲ)におけるそれが740万台、その他が170万台で、中国における伸び率が53％と際だっている。しかし今年のアジア大平洋地域の出荷台数は29％増の2200万台前後にとどまる見通しと言う。(ST:2/14)