1995-03-21 ArtNo.939
◆<星>CD-ROMメーカーFAS、幸先よいスタート
【シンガポール】キアンテック・ドライブに1600万Sドルを投じて新工場を建設、CD-ROM製造事業への参入を目指すFASディスク・マニュファクチュアリングは米国拠点のソフトウェアー会社Sirus Publishingからフル操業に十分な受注を得幸先のよいスタートを切っている。
FASのフレディー・シム重役(MD)によると、シラスは月間200万枚のCD-ROMを必要としており、FASはその一部の納入を引き受けた。新工場は5月に稼働、年内に800万枚の製造を目指す。来年はCD-ROM市場の100%の成長が見込まれることから、同社の製造規模も倍増する見通しだ。最近オランダのODMEと、各種CD(コンパクト・ディスク)の製造が可能な最新設備を購入する契約を結んだFASは当初2年間は、製造能力の80%をCD-ROM製造に当てる計画だ。同社はフィリピンのオーディオ用CD市場では独占的地位を確立しているが、同業界は既に飽和状態にあり、シンガポール工場はCD-ROM等の高付加価値製品の生産に集中する。同社のマニラ工場は40万枚のCDを製造するとともに、クリエイティブ・テクノロジー等にCD-ROMも納入している。ちなみにシンガポールにおけるCD-ROMの製造ではイーストゲート・テクノロジーがトップを占め、ジェネラルCDやセスダック登録のサミット・ホールディングズがこれに続いている。またOlivine Disk Manufacturingも最近同市場への参入を果たした。(BT:3/20)
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